保育士として働いてたけど他の仕事をしてみたい
保育士じゃない他の就職先はないかな?
子どもと関わる仕事は「保育士」のイメージが強いですが、他にもいろんな仕事が存在します。例えば、家庭的な保育ができるベビーシッターや子どもにスキルを教える習い事の講師、一般企業に該当する子ども用品の販売員など。
職業によって子どもが利用者になったり、生徒になったり、お客さんになったりと立場が違いますが、どの職業も無邪気で尊い子どもたちがいつも目の前にいます。
子どもが好きな人には嬉しいですよね!
そこで今回は「保育士以外で子どもと関わる仕事8選」を解説します。資格なしでも就ける職種も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
保育士以外で子どもと関わる仕事8選
では早速、保育士以外で子どもと関わる仕事を紹介していきます。働き方や仕事の魅力なども紹介しているので、気になる仕事をぜひチェックしてみてください。
- 児童福祉施設
- ベビーシッター
- チャイルドマインダー
- 学童保育
- 放課後デイサービス
- 習い事の講師
- キッズ用品の販売スタッフ
- 子ども向け施設のスタッフ
①児童福祉施設
まずは、児童福祉施設です。児童福祉施設とは、児童福祉法に基づいて指定されている施設の総称。保育園もこの中に含まれています。
保育園以外の施設↓
施設名 | 概要 |
助産施設 | 経済的などの理由で助産入院できない妊婦が入所し、助産を受けられる施設。 |
乳児院 | 事情により親と暮らせない0〜2歳までの子どもが入所し、生活する施設。 |
母子生活支援施設 | 事情により母子家庭となった保護者と子どもが入所し、保護や支援を受けられる施設。 |
児童厚生施設 | 子どもに遊びの場を提供し、健全な育成をを目的とした施設。児童遊園、児童館などがある。 |
児童養護施設 | 事情により親と暮らせない1〜18歳までの子どもが入所し、生活する施設。 |
知的障害児施設 | 知能の発達に遅れがある子どもを支援する施設。通所型と入所型がある。 |
盲ろうあ児施設 | 事情により家庭での養育が困難な聴覚または視覚に障がいがある子どもが入所し、保護や支援を受けられる施設。 |
肢体不自由児施設 | 四肢や体幹など身体に機能的な障害のある子どもを支援する施設。通所型と入所型がある。 |
重症心身障害児施設 | 重度の身体障害や知的障害を併せもつ子どもが入所し支援を受けられる施設。 |
児童心理治療施設 | 心的的問題で生活に支障が出ている子どもに対し、心理的治療や生活支援を行う施設。 |
児童自立支援施設 | 不良行為を行なった、あるいは行う恐れがある子どもの生活指導や自立を支援する施設。 |
自動支援家庭センター | 子どもや家庭、地域からの相談に応じ、助言や指導を行う施設。児童相談所の連絡やアシストなども行う。 |
児童福祉施設は専門的ケアや配慮を必要とした子どもたちが利用する施設。そのため採用時に「保育士」「介護福祉士」「社会福祉士」「看護師」「児童相談員」などの専門的な資格をよく求められます。
「資格がなきゃだめなの?」と思ってしまうかもしれませんが、諦める必要はありません!
実務経験を積めば受験資格が得られる資格が多いので、補助員からスタートして、資格の勉強をしていく方法があります。
②ベビーシッター
続いては、ベビーシッターです。ベビーシッターとは、利用者の自宅や指定された場所で子どもを保育する仕事。仕事や用事で子どもを見るのが難しい保護者に代わり、一緒に遊んだり、身の回りのお世話をしたりします。
ベビーシッターはほぼマンツーマンで子どもと関わるので、個を尊重した保育を行えるのが魅力。一般の集団保育では埋もれがちな子どもの興味関心や頑張りに目が届きやすく、子どもの小さな発見や成長にも気づいてあげられるでしょう。
「この人だったら任せて安心」と思ってもらえれば、指名で仕事を依頼されるケースも少なくありません。
資格はなくてもベビーシッターにはなれますが、信頼ありきともいえるこの仕事では「保育士や幼稚園教諭の資格」、民間資格の「ベビーシッター資格」などがあるほうが有利です。
③チャイルドマインダー
3つ目に紹介するのは、チャイルドマインダーです。チャイルドマインダーとは、少人数保育を大切にしているイギリス発祥の仕事。家庭的できめ細やかな保育ができるとしてイギリスでは「国家職業資格」として扱われています。
仕事内容はベビーシッターと似ており、指定された時間・場所で子どもを保育します。少人数保育がベースになっているので、子どもの受け入れ人数は1人〜3人が基準。
少ない人数で子どもと向き合えるため「もっと子どもの個性を引き出してあげたい」「子どものペースを尊重したい」など、個を大切にした保育がしたい人に向いている職業でしょう。
チャイルドマインダーになるには民間資格である「チャイルドマインダー資格」が必要で、仕事をしながら勉強して資格を取得できます。
④学童保育
次に紹介するのは、学童保育です。学童保育は「学童クラブ」「放課後児童クラブ」とも呼ばれており、放課後や長期休暇に小学生を預かるサービス。
職員は、子どもたちが安全で落ち着いて過ごせるような環境を作りつつ、宿題のサポートや遊びの見守りを行います。
学童保育でよく見られる光景は、流行の遊びや話題で盛りあがる子どもたちの姿。学校が終わりのエネルギッシュな子どもたちに元気をもらうはずです。
資格がなくても働けますが「保育士資格」「放課後児童支援員」この2つの資格は職場で重宝されやすいでしょう。放課後児童支援員はあまり聞きなれない資格ですが、各都道府県で実施している「放課後児童支援員認定資格研修」を修了すると得られる資格です。
⑤放課後デイサービス
5つ目は、放課後デイサービスです。放課後デイサービスは、発達に障がいのある小学校から高校生(6歳〜18歳)までの子どもを放課後や長期休暇に預かる福祉サービス。
学童保育とサービス内容が似ています!
職員は発達の段階や障がいの程度にあわせて、一人ひとりにあったカリキュラムを提供します。
カリキュラムに含まれる内容
- 自立支援
- 宿題などの学習支援
- 創作・音楽活動
- 地域交流
それぞれ障害が異なるため個々にあった働きかけや配慮が必要であり、対応の難しさはあるでしょう。ですが丁寧に寄り添うなかで、子どもたちが課題をクリアしたり、できなかったことができるようになったりしたら、その喜びはひとしおのはずです。
放課後デイサービスは資格がなくても入社できますが、人員配置として義務付けられている「児童指導員」「保育士」の資格があればキャリアアップにつなげられるでしょう。ちなみに、児童指導員は特別な試験や研修は必要なく、一定の学歴と実務経験を積めば任命されます。
⑥習い事の講師
続いては、習い事の講師です。心身の成長や能力向上などを目的に、子どもが小さいときから習い事をしている家庭は少なくありません。
よくある習い事の例
- サッカー
- リトミック
- ピアノ
- ダンス
- 体操
- 塾
講師は、子ども一人ひとりのレベルに合わせて教育や指導を行います。また、つまずきやすいポイントにいち早く気がついて適切なアプローチをしていくのも講師にとって大切なこと。自分の教えを通してステップアップしていく子どもたちの姿に、教育者・指導者としてのやりがいを感じられるでしょう。
講師になるには特別な資格は必要ないですが、採用時に実績や指導経験を求められるケースがあります。(実績の例は、ピアノだったらコンクールで受賞経験。体操だったら大会で入賞歴がある。など)
自分の好きなこと・長けている技術を仕事に活かせるのは良いですね!
⑦子ども用品の販売スタッフ
7つ目に紹介するのは、子ども用品の販売スタッフ。以下は子どもの商品を専門的に取り扱う店舗の一例です。
子ども用品の例
- 子ども服
- おもちゃ屋さん
- 雑貨屋さん
販売スタッフの主な仕事内容は、以下のとおり。
仕事の例
- 品出し
- お客様対応
- レジ打ち
- 店舗清掃
おすすめの商品を紹介したり、顧客の質問に真摯に対応したりする中で子どもや保護者の笑顔が垣間見られるでしょう。「笑顔になってもらえた」「満足してもらえた」と実感しやすい点が販売員の魅力です。
資格なしでも比較的採用されやすいため、接客業やサービス業に興味がある人は挑戦してみるのも良いでしょう。
⑧子ども向け施設のスタッフ
最後に紹介するのは、子ども向け施設のスタッフ。例えば、以下のような施設が該当します。
子ども向け施設の例
- 遊園地やテーマパーク
- 見学や体験ができる博物館や工場
- 商業施設のプレイルーム
主な仕事は、以下のとおり↓
主な仕事
- アトラクションへの誘導
- 遊具・アトラクションの安全管理
- 施設案内
- お土産やグッズの販売
子ども達はその場で、特別な体験をし、かけがえのない時間を過ごします。無邪気な笑顔や驚き・感動に満ちた子ども達の顔に、仕事の楽しさが倍増するはずです。
また、子どもから直接「楽しかった」「また来るね」と声をかけてもらえる機会も多いので、仕事のやりがいを感じられるでしょう。
子ども向け施設のスタッフは資格なしでも採用されやすく、未経験者からでも挑戦しやすい職種と言えます。
一般の保育園以外で子どもと関われる職場3選
そもそも、保育士以外の仕事を探している人のなかには、一般の保育園の経験や情報がすべてだと思って、保育士に悪い印象をもっている人も少なくありません。
実は、保育園にはさまざまな形態があります。
保育士の役割とされる「子どもに愛情を注ぎ、健全な発達を促すこと」はどの保育園も変わりませんが、対象年齢や開園時間、施設に求められるニーズによって仕事内容はちょっと違います。
ここでは、一般の保育園以外の保育施設を3つをご紹介。保育士の資格をお持ちの方は、別の保育施設への就職を視野に入れてみるのも良いでしょう。
- 小規模保育園
- 企業内保育園
- 院内保育園
①小規模保育園
1つ目は小規模保育園で、対象年齢が0〜2歳。定員は19名以下の保育園です。
【一般の保育園は?】
対象年齢は0〜小学就労前。定員が19人以上。園によっては200名以上の大規模なところもある。
上記の内容と比べてみても、小規模保育園は名の通り”こじんまり”とした印象。従来の保育園よりも保育士を多く配置できる条件もあるため、子ども一人ひとりとゆったり関われるでしょう。
また小規模保育園は、月齢の低さや敷地面積の観点から大きな行事がない園が多く、そのぶん残業が少ないのも嬉しいポイントです。
②企業内保育園
2つ目は、企業内保育園。会社のオフィス内や近隣に設立された保育園のことで、そこで働く従業員や近隣の地域の子どもを預かります。
利用者が限られているので、小さく運営している保育園がほとんど。そのため、小規模保育園と同様、ゆったりと子どもと関われるメリットがあります。
また下記の理由から、企業内保育園は「残業が少なめ」「安定した休みの確保」の条件が見つかるかもしれません。
チェックポイント
- 敷地や立地の関係上、大規模な行事がない
- 企業の休みにあわせて土日祝の休みが固定になっている
仕事とプライベートのメリハリをつけたい人は、ぜひ企業内保育園の求人を一度チェックしてみてください。
③院内保育園
3つ目は院内保育園。病院の中や近隣に建てられた保育園で、利用者は、病院に勤める医師や看護師、地域の子ども。企業内保育園と同様のシステムと言えます。
院内保育園も規模の小さな保育園が多いので、子どもとゆったりと関わりたい人には適した環境でしょう。
また、医療従事者は24時間体制の勤務で、子どもを預ける時間がバラバラ。そのため保護者全員が集まる行事をカットしている園は多く、そのぶん保育士の負担も少なめです。
院内保育園は、利用者のニーズにあわせて24時オープンのところが多く、夜勤で働く保育士は少なくありません。不規則なシフトに疲れが生じますが、夜勤手当で給料アップのメリットもあるでしょう。
保育士以外で子どもと関わる仕事へスムーズに転職する方法
では保育士以外で子どもと関わる仕事に転職するためには、どうすればいいのか…。もっともスムーズに進めやすいのは「転職エージェント」の活用です!
【転職エージェントとは】
求人先と利用者(あなた)の間に、担当者が入って転職の支援をしてくれる会社。サービス内容は、面接の対策や日程調整、履歴書の添削、条件交渉などと豊富で、利用者の転職活動が完了するまでをフルサポート。
なかでも保育士の特化サイトを活用すれば、保育園や幼稚園以外にも以下の求人先が見つかります。
保育士の特化サイトに掲載されている求人例
- 学童保育
- 乳児院
- 放課後デイサービス
- その他の児童福祉施設
「あの職種がきになるけど、未経験の仕事だから不安だ…。」こんな心配があったとしても大丈夫。担当者は業界の知識が豊富なプロです。求人先のリサーチも事前に済ませているため、職場の雰囲気や仕事内容をあなたにわかりやすく教えてくれるでしょう。
また以下のように「無資格の方でもOK」といった案件の取り扱いもあるので、資格がない人でも安心して活用できます。
放課後デイサービスの求人↓
インターナショナルスクールの求人↓
たくさんある転職エージェントのなかで一押しなのは「マイナビ保育」。
求人数 ※2022年8月22日現在 | 2万1,213件 |
対応エリア | 全国(47都道府県) |
サポート内容 | ・履歴書や自己PRの書き方のサポート ・面接日時の調整 ・面接対策 ・条件交渉 ・入社後のアフターフォロー など |
運営会社 | 株式会社マイナビ |
公式サイト | マイナビ保育 |
マイナビ保育士は全国に2万件以上の案件を抱え、非公開求人も充実。保育園以外にも、学童や病院・企業などの求人が豊富で、なおかつ非公開・限定求人といった他社では出逢えないおいしい求人も数多く取り揃えています。
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まとめ:保育士以外で子どもと関わる仕事はたくさんある
というわけで今回は「保育士以外で子どもと関わる仕事」を紹介してきました。一般保育園以外の保育施設を合わせると、この記事で紹介した仕事は全部で11こ。
- 児童福祉施設
- ベビーシッター
- チャイルドマインダー
- 学童保育
- 放課後デイサービス
- 習い事の講師
- キッズ用品の販売スタッフ
- 子ども向け施設のスタッフ
- 小規模保育園
- 企業内保育園
- 院内保育園
仕事内容や子どもへのアプローチの仕方は各職業で異なりますが、子どもと関わる仕事はたくさんあります。
「子どもとどんな関わり方をしたら楽しいか」「子どもとどう関わったらやりがいを感じるか」など、自分がそこで働くイメージを持ってみてください。のびのびと働く自分、笑顔で働く自分が想像できれば、あなたに向いている職業と言えるでしょう。
就職・転職には不安が付きものです。それが未経験の職種なら、なおさらでしょう。そんなとき、強い味方になるのが転職エージェント。プロの担当者が転職先の情報・仕事内容を丁寧に教えてくれます。
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