- すぐ子どもにイライラしてしまう
- 人とのコミュニケーションが苦手
- 仕事をうまく片付けられない
保育士は人との接触が多い職業であり、激務な仕事です。そのため、内向的な人やマルチタスクの仕事が苦手な人は「自分って保育士向いてないかも」と思う瞬間があるかもしれません。
しかし「保育士向いてない」と思う人は、自分の言動を省みる力がある人。また「もっとうまく仕事をこなしたい」「自分を変えたい」という気持ちも一緒に持っているはずなので、成長できるチャンスとも言えるでしょう。
そこで今回は、「保育士に向いてないと思う瞬間」を紹介し、「保育士が向いてないと思ったときの対処法」を解説します。この記事を最後まで読めば、できな部分ばかりに目が向く自分から卒業し、自分にあった働き方を選べるでしょう。
この記事を書く私も過去に「自分は保育士が向いてないんじゃないか?」と悩んだ一人です。人見知りな私は、職場の人間関係で強く悩みましたが、この記事で紹介する対処法を実践して解決できました。
保育士向いてないと思う瞬間6選
では早速、「私って保育士向いてないな」と思いやすい瞬間をみていきましょう。感じ方は人それぞれなので、自分に当てはまる箇所をチェックしてみてください。
- 人前に出ると緊張する
- 人とのコミュニケーションが苦手
- 子どもにイライラしてしまう
- 仕事をうまく片付けられない
- ピアノが弾けない
- 汚れることに抵抗がある
①人前に出ると緊張する
保育士は子どもたちの前で絵本を読んだり、行事で司会をしたりと人前に出る機会が多いです。「人前に出ると緊張する」というタイプの人は、ストレスを感じやすいでしょう。
しかし子どもを引っ張っていく仕事である以上、人前に立つ仕事は回避できません。
そのため緊張したり、プレッシャーで失敗したりする自分を嫌だなと感じる機会は多いでしょう。
②人とのコミュニケーションが苦手
また人とのコミュニケーションが苦手で、保育士に向いてないなと思う人も。
保育士は、子どもだけでなく職員や保護者、地域の人々など、コミュニケーションをとる機会がたくさんあります。
そこで「うまく話せない」「他の人のように楽しく会話ができない」などと感じている人は、自分のコミュニケーション力を責めがち。
いつも気を使っている状態なので、人間関係に疲れやすいでしょう。
実を言うと、私もかなりここで苦しみました。社交的な同僚やいつも明るく振る舞う保育士を見て、よく落ち込んだものです。「コミュニケーション力がない自分は、保育士やめた方がいいのかな?」と本気で悩んだ時期もありました。
悩みを乗り越えられたのは、仕事に必要なコミュニケーションだけを大切にしたから。詳しくは後半の「保育士が向いてないと思ったときの対処法」で解説しています。
③子どもにイライラしてしまう
「どうしても子どもにイライラしてしまう」という理由で、保育士向いてないと感じることも。
イライラするのは、例えば以下のような状況です。
- 部屋を走り回る
- 大きな声を出す
- 泣き止んでくれない
- 指示通りに動いてくれない
- 給食やお茶をひっくり返す
- してほしくないことばかりする
- 集団の輪を乱すような行動を取る
「相手は子ども。イライラするなんて大人気ない」と思っていても、気持ちに余裕がなければ冷静になれないでしょう。
ましてや、子どもが好きで保育士になった人にとったら、イライラは許せない感情かもしれませんね。
ちなみに、子どもにイライラしたときの具体的な対処法は以下記事でも解説しているので、ぜひ合わせて読んでみてください。
》保育士が子どもにイライラ「仕事が向いてない」と思ったときの対処法
④仕事をうまく片付けられない
また、仕事がうまく片付けられない自分に、自信をなくす人も少なくありません。
保育士は、子どもの保育だけでなく書類作成や行事の準備なども行うので一人分の仕事が多いです。
そのため、複数の仕事を並行して進めなくていかなくてはいけません。
マルチタスクが苦手な人は、仕事がたまりやすくストレスになるでしょう。
⑤ピアノが弾けない
ピアノが弾けないという理由で、保育士に向いてないと思う人もいます。
弾けなきゃ保育士になれないという決まりはありませんが、活動や行事で演奏する機会は実際に多いので、弾けない人は悩みやすいでしょう。
弾かなきゃいけない状況になれば、練習そのものに大きなストレスを感じる人もいるはずです。
また「保育士はピアノが弾けて当たり前」という風習にプレッシャーを感じて、演奏ができない自分に劣等感を感じるケースもあるでしょう。
なお、ピアノが弾けない保育士の実話を以下の記事で紹介しています。ピアノ回避の方法も紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。
》【実録】ピアノが弾けない保育士8年間の記録|結論なんとかなる
⑥汚れることに抵抗がある
保育の仕事と汚れは切り離せません。例えば、子どもの鼻水やよだれ、汚物。また、活動の絵の具やのりなども汚れる対象です。
しかも相手が子どもだと、いつ付けられるか、いつ触ってしまうかわかりません。
中には「どうしても汚れるのが気になる」「子どもの汚れた手や顔を見ると避けたくなる」という人もいます。
そこで、いちいち汚れに敏感になる自分は保育士に向いてないのかもと思う人もいるでしょう。
保育士に向いてないと思ったら?対処法3選
ここでは、保育士に向いてないと思ったときの対処法を解説します。
- 仕事に必要なものを見直す
- 仕事の効率化・簡略化を図る
- 転職して働く環境を変える
順番に詳しくみていきましょう。
対処法① 仕事に必要なものを見直す
まず保育士に向いてないかもと思っている人は、仕事に必要ないものを求めて苦しんでいる可能性があります。
これに該当するのは、例えば以下のような傾向がある人。
- 相手と比較して落ち込む
- みんなの評価を得ようとする
- 職場の人と無理に仲良くする
このような考え方があると、他人優先になってしまい自分らしいパフォーマンスが発揮できません。
仕事で大切なのは、自分に与えられた仕事をこなすこと。誰かに認めてもらうために頑張ったり、無理に仲良くなろうとしたりする場所ではありません。周りが気になるという人は特に、目の前の仕事だけに注力していくことをおすすめします。
少しでも無理をしている自分に気付いたら、それが本当に仕事に必要なものかどうかを見直してみてください。
私は、職場の人と無理に仲良くなろうとして苦労した経験があります。人とのコミュニケーションがそこまで得意じゃなかったのに、職場では社交性があるかのように振舞っていました。
仕事場は「仲良しな関係を作る場所」と誤った認識をしていたのです。仕事に必要なコミュニケーションだけに絞ったら、人間関係のストレスから解放されました。
対処法② 仕事の効率化・簡略化を図る
また仕事をうまく片付けられないという人は、仕事の効率化・簡略化を図りましょう。
というのも、保育士の仕事は工夫次第で負担を削減できるからです。
例えば、以下のような方法。
- 例文や雛形が載った専門書を活用しながら書類を仕上げる
- 時間があるときに装飾や壁面のデザインをストックしておく
- 必要な作り物があれば手の空いている保育士に手伝ってもらう
- 手袋シアターやペープサートは既製品を購入する
特に保育士1年目は「新人だからこそ苦労しなきゃ」とあれもこれも一人で頑張りがちですが、保育士歴は気にしないほうがいいです。保育士の仕事量は多いので、いかに要領よく片付けていくかを常に意識しましょう。
「手を抜ける箇所はないか?」「分担できる作業はないか?」という視点で仕事をしていくのがおすすめです。
対処法③ 転職して働く環境を変える
保育士に向いてないと悩むのは、職場の環境に原因がある可能性もあります。働く環境が自分にあっていないと感じたら、転職を検討しましょう。
保育士を思い悩ませる環境は、例えば以下のようなものです。
- いじめがある
- 保育士不足で負担が大きい
- 残業が当たり前
- 園や上司と保育観が合わない
- ピアノが強制
- 衛生管理が雑
環境が整った職場に移ることで、悩みが一気に解消されたというケースは少なくありません。気持ちに余裕が生まれれば、 保育の楽しさを再び実感できる人もいるでしょう。
なお、転職する際は転職サイトの活用がおすすめ。専門の担当者がつき転職活動を徹底サポートしてくれます。
他にも以下のようなサービス内容が。
- 利用者に合う求人をピックアップ
- 面接対策
- 面接日の調整
- 履歴書作成のアドバイス
- 給与などの条件交渉
- 入社後のフォロー
転職活動に不安があるという人は、ぜひ転職サイトを活用してみてください。以下に転職サイトの情報がまとめてあります。
まとめ:保育士向いてないと思ったときは成長するチャンス
というわけで今回は、保育士向いてないと思ったときの対処法を解説しました。
冒頭で話したとおり、「保育士向いてない」と思う人は、自分を省みる力があります。合わせて「もっと成長したい」「変わりたい」という気持ちが隠れているでしょう。
つまり、その向上心は次への成長につながります。当記事で紹介した、「保育士に向いてないと思ったときの対処法」を活用しながら、ぜひステップアップを目指してみてください。
- 仕事に必要なものを見直す
- 仕事の効率化・簡略化を図る
- 転職して働く環境を変える
働き方・働く環境を変えるだけでも、やる気が再燃する可能性は十分にあります。視野を広げて問題と向き合い、保育士のやりがいや楽しさを見つめ直してみてはいかがでしょうか。