・保護者対応が苦手で疲れる
・怖い保護者がいるので逃げたい
・失敗を引きずってストレス
・保護者対応が上手な先輩を見て落胆
こんな悩みを解決していきます。
この記事で紹介する「保護者対応に疲れない方法」を実践すれば、頑張りすぎない身の丈にあった保護者対応ができるようになりますよ!
この記事を書く私は、保育士歴8年の元保育士です。
私もこの方法を取り入れて、苦手だった保護者対応がぐっと楽になりました。
この記事ではコミュニケーション能力がそこまで高くない人でもできる、保護者対応の方法を解説していきますね!
保護者対応が疲れてしまう原因5つ
ではまず保護者対応が疲れてしまう原因を見ていきましょう。
- 気を遣う
- 保護者を怒らせてしまう
- 怖い保護者/苦手な保護者がいる
- 対応に後悔が残り引きずる
- 対応が上手な保育士と比較してしまう
この5つの原因について、順番に解説していきますね。
① 気を遣う
これは大前提の話ですが、保護者対応は気を遣うので誰しもが疲れます。
- 怒らせてはいけない
- 園の評価を下げてはいけない
- 信頼関係を築かなくてはいけない
上記のような意識が保護者対応には必要です。
怒らせないように、失態をおこさないようにと神経を使うことになるので疲れて当然でしょう。
立場的に低いまたは社会経験が乏しい新人保育士は、人間関係で気を遣う機会が特に多いようです。
② 保護者を怒らせてしまう
対応に失敗し、保護者を怒らせてしまった場合は精神的なダメージが大きいです。
誠心誠意謝ったとしても、許してくれるとは限りません。
翌日保護者がどんな顔をしてくるか、連絡帳にどんなことを書いてくるかを想像するだけで気が滅入る人もいるでしょう。
ビクビクしながらの出勤。私も数え切れません(笑)
③怖い保護者/苦手な保護者がいる
怖い保護者、苦手な保護者を相手にするのも気疲れの原因。
「怒ってると思うのは、自分の思い込みかも」「苦手意識もつのは失礼だよね」など、自問自答でさらに疲れてしまう人もいるでしょう。
どちらにせよ、自分が苦手な人と関わるのは疲れるものです。
④対応に後悔が残り引きずる
保護者対応の内容に後悔し、疲れる人もいるでしょう。
「怒らせたかもしれない」「不快にさせてしまったかもしれない」という反省で思考がグルグル。
考え疲れを起こす人も少なくありません。
⑤対応が上手な保育士と比較してしまう
保護者対応が上手な保育士と自分を比較して、落ち込む人もいます。
例えば、フレンドリーに保護者と話せる保育士や保護者の質問に的確に答えられる保育士のことを羨ましく思う人は多いでしょう。
これは劣等感につながり、自分はダメだ…と自分を責めて疲れてしまいます。
保護者対応に疲れない対策3選
保護者対応に疲れない対策を紹介します。
私もこれを実践して、苦手だった保護者対応が解消されました。
- 保護者と適切な距離を保つ
- 質問や問題を一人で抱え込まない
- 人と比べない
対策は、上記の3つ。順番に解説していきますね。
①保護者と適切な距離を保つ
保護者と適切な距離を保つことは大切です。
これは、「保護者と親しくならなきゃ」「保護者に気に入られなきゃ」と焦りがちな人に効果的な方法。
あくまでも保護者と保育士は仕事の関係です。近すぎてもダメですし、怒られてヘコヘコしすぎるのもよくありません。(もちろんこちらに100%非がある場合は、誠心誠意の謝罪が必要)
適度な距離感を保つ方が、結果的にうまくいきます。
ちょっと意地悪な保育士に対する距離感も、この意識で大丈夫です!
②質問や問題を一人で抱え込まない
保護者の質問やトラブルに対して、「人を頼っちゃいけない」「一人で解決するべきだ」と思い込んでいる人は少し危険です。
すぐに対応しなきゃ!という焦りもあるかと思いますが、即答できないような質問やトラブルこそ慎重になるべき。
安易に回答したり対応したりするとさらなるトラブルを招く可能性があるからです。
明確な回答ができない場合は、その旨を保護者に正直に伝え、上司やその他の職員に確認をしてから改めて伝えましょう。
わたしも最初は、一人で抱え込むタイプでした。
「今すぐ返事できないので、上司に確認して帰りの時間(または明日)お応えしますね。」と問題を持ち帰るテクニックを身につけてからかなり保護者対応の負担が軽減しましたよ。
③人と比べない
保護者対応の内容を人と比べて、落ち込みやすい人は少しずつ考え方を変えていきましょう。
「足りないところを伸ばそう」「相手の良いところを吸収しよう」という視点で相手を見るのはOK!
保育士は人それぞれ性格や保育観が違います。なので、フレンドリーに対応できる人もいれば、内気なタイプで緊張しながら対応する人もいます。また経験年数によっても、保護者対応の実力に差があるでしょう。
つまり人によって、保護者対応の仕方は様々。比べても実は何も意味がないのです。
自分の今ある実力、自分らしさのままで挑むと肩の力が抜けて保護者対応が少し楽になりますよ。
保護者対応のテクニック3つ
保護者対応が苦手という人のために、保護者対応のテクニックを紹介します。
- 保護者を尊重する
- 忙しさ、大変さを理解する
- 子育ての不安に寄り添う
上記のことを意識すれば、経験値やトーク力が乏しい保育士でも保護者の心をグッと掴めるはずです。
①保護者を尊重する
保護者を一人の人間として、しっかりと尊重しましょう。
人は誰しも承認欲求を抱えて生きています。それは保護者も同じで、「保護者として」「園児のママ・パパとして」の前に、一人の人間として「わたしのことを認めてほしい」という思いを持っているはずです。
なので保護者を尊重する気持ちを大切にしていくと、保護者の信頼を築いていけるでしょう。
②忙しさ、大変さを理解する
保護者の忙しさ、大変さを理解する気持ちは大切です。
最近は要望の多い保護者、怒りやすい保護者も多く「保護者だからって調子に乗りすぎ!」と思う人もいるでしょう。
しかし保護者の1日を想像してみてください。子育てや家事、仕事などで一生懸命動いている姿が想像できるかと思います。
保護者の苦悩を理解すると、保護者のストレスや怒りの出所がわかり、保護者理解を深められるでしょう。
③子育ての不安に寄り添う
保護者の子育て不安に丁寧に寄り添うことを意識しましょう。
たいていの保護者が子育てに不安を感じています。子育て経験のない保護者が多いので、当たり前ですよね。
特にイヤイヤ期や試し行動が目立つ時期は、多くの保護者が頭を抱えます。言うことを聞いてくれず、困らせることばかりしてくる我が子に、保護者は自分の子育てがダメなのではないかと自信をなくす人は多いです。
そんなとき不安に寄り添ってあげられると、保護者にとってホッとする存在になれるでしょう。
まとめ:保護者対応の疲れは頑張りすぎている証
保護者対応は保育士が避けては通れない道。保育士になって、対応の多さに驚いた人もいるのではないでしょうか。
実際私もそうでした。私はコミュニケーション能力があまり高くないので、毎日の保護者対応がストレスでしたし、うまく対応できず自信を喪失。
でもあるとき、頑張りすぎている自分に気づいたんです。そこで他の先生と比べて落ち込むより、私らしさを大切にしようと思うようになりました。
また保護者と自分の間に適切な距離感を取れるようになってから、頑張りすぎることが減ってとても楽になりました。
なので同じように保護者対応に疲れていたら、自分が無理をしているところがないか確認してみるといいでしょう。
最後にもう一度内容を確認します。
1.保護者と適切な距離を保つ
2.質問や問題を一人で抱え込まない
3.人と比べない
1.保護者を尊重する
2.忙しさや大変さを理解する
3.子育ての不安に寄り添う
紹介した対策や保護者対応テクニックを実践すれば、保護者と良好な人間関係を築いていけるでしょう。トーク力や経験値が乏しくても、「どこか安心感のある保育士」になれるはずです。ぜひ試してみてくださいね。
以下記事では、保育士の人間関係の悩みをまとめています。職場の人間関係にストレスを感じている方は、ぜひ目を通してみてください。