「保育士は性格が悪い」
このようなウワサを聞いたり、働いていて実際にこのように感じたりする人はいるのではないでしょうか。
結論から言って、性格の悪い保育士がいるのは事実です。
とはいえ、全員がそうではありません。
もちろん、朗らかで優しい保育士もたくさんいます。
ではなぜ、「保育士は性格が悪い」というウワサが広がっているのでしょうか。
理由の一つとしては、性格の悪い保育士が「気の弱い人保育士」「優しすぎる保育士」を精神的に追いやっているから。
そして、性格の悪い保育士が社会でうまく生き残り、保育園に定住。
それが、「保育士は性格が悪い」というイメージが強い原因でしょう。
この記事を書く私は、保育士歴8年の元保育士です。
過去にはいじめられた経験もあり、こそこそと攻撃してくる性格のわる〜い保育士に出会ったことがあります。
いるんですよね、実際に…
というわけで今回は、性格の悪い保育士の特徴や原因を深掘りしつつ、性格の悪い保育士との関わり方を解説していきます。
職場の人間関係を作るコツも学べると思うので、ぜひ参考にしてください。
- 性格の悪い保育士の特徴
- 保育士の性格が悪くなってしまう原因
- 性格の悪い保育士と関わるコツ
性格の悪い保育士|特徴18こ
では早速、性格の悪い保育士の特徴をエピソード形式で紹介していきたいと思います。
こういう保育士、あなたの保育園にいませんか?
◎悪口、噂が大好き
「〇〇先生の、ああゆうのウザくない?」「〇〇先生のことまじ嫌いなんだけど!」などと、気に入らない人の悪口を平気で言う保育士。
また、何か情報を得ると「〇〇先生って、〇〇らしいよ」とウワサを拡散。職場の人間関係を壊すキーマンとも言えます。
◎言葉がきつい
「辞めて!」「勝手なことしないで!」「誰、これやったの?」「〜するなって言ったじゃん!」「もう、ほんと迷惑」などと、上から言葉を投げかける保育士。
周囲に緊張感や恐怖感を植えつけます。
◎気分屋で周りを振り回す
さっきまで機嫌良かったと思えば、急にイライラしてる保育士。「イライラしてるときは、そっとしておこう」と配慮しなければならず、厄介な存在。
気分屋タイプの園長も、結構多いです。
◎おしゃべり大好きで保育がおろそか
おしゃべり大好きな保育士が揃ったクラスは最悪。おしゃべりが止まらず、子どもの保育がおろそかに。
子どもファーストでやりたい保育士にとっては、ストレスでしかありません。
◎子どもに厳しい
「いちいち泣かないで」「うるさいから静かにして」「なんでそんなことも出来ないの?」など、子どもに厳しすぎる保育士がいます。
もう一度、保育を学び直してほしい。
◎指導をしてくれない
指導する立場の保育士が、まったく教えてくれない。または、聞いたら怒るってパターンがあります。
わからないから前に進めないし、聞いたら怒られるしで身動きが取れない状態に。ただただ、ストレスでしかありません。
◎指導が厳しすぎる
指導が厳しすぎる保育士はの例は、書類を何度も再提出させる。ミスをすると「どうして、そうしたの?」と執拗に問いただすなどがあげられます。
このような保育士は、指導が厳しすぎて後輩を精神的に追い詰めます。
◎有給や体調不良による欠席に厳しい
休みをとる保育士に厳しい保育士もいます。
わかりやすく不機嫌な態度になる人もいれば、「あなたが休むからこっちは大変だった」と愚痴をこぼす人もいます。
◎掃除や玩具の消毒にノータッチ
掃除や消毒が分担作業になっていたとしても、まったくやらない保育士がいます。また、「ごめん、ちょっとやっといてくれる?」と逃げるように毎回お願いする人も。
「雑用はやりません」というスタンスの保育士は嫌ですね。
◎失敗はすべて他人事
「自分の失敗は、すべて自己責任で」というスタンスの保育士っていますよね。
保育がうまく回せなかったり、保護者対応で失敗してしまったりしても知らんぷり。相談にも乗ってくれない冷たい人もいます。
◎人の失敗を喜ぶ
人の失敗を喜ぶ保育士もいます。
人の失敗を面白がって周りに言いふらしたり、上司から怒られている姿を楽しそうに見ていたりする腹黒さがあります。
◎休憩を取らせようとしない
休憩時間だとわかって、仕事の話をし出したり、仕事を振ったりする保育士。
人の大切な休憩時間を奪うなんて、自分勝手すぎます。
◎保育に戻ってこない
事務作業や行事の準備で抜けて、全然戻ってこない保育士もいます。「保育が大変だから戻りたくない」という気持ちがあるからでしょう。
事務作業に関しては、自分だけ進められれば良し!という自己中な考え方も隠れています。
◎上司にマイナス面だけを伝える
人の欠点や失敗談などをいちいち上司に報告する保育士は厄介です。相手を下げて、自分を上げるという作戦でしょうね。
上司がその話を信じ込んでしまったら、チクられた側はマイナス評価がつき、ただただ迷惑です。
◎保護者対応を丸投げする
自分が苦手な保護者、トラブル対応中の保護者から逃げようとする人もいます。対応できない状況を作ったり、人に押し付けたりしてうまいこと逃げるんですよね。
保護者対応に疲れる原因になるので、困ります。
◎保護者の前ではいい顔をする
日中は不機嫌であったり、仕事に不真面目だったりするのに、保護者の前で180度キャラを変える人っていますよね。
「化けの皮剥がれろ〜」とついつい言いたくなります。
いかがでしたか?
心当たりのある人はいましたか?
保育士の性格が悪くなってしまう要因
次に、保育士の性格が悪くなってしまう要因を見ていきましょう。
- 自分に自信がない
- 女性社会ならではの人間関係
- 仕事が忙しくて心に余裕がない
①自分に自信がない
そもそも、性格の悪い人たちの多くは自分に自信がない人です。
「どういうこと?」と思った方もいると思うので、性格の悪い人の行動や態度の裏面に隠れた心理を以下にまとめました。
- マウンティングや大きな態度をとって自分を大きく見せたい
- 相手の失敗やマイナス評価を増やして、自分を高めたい
- 上司や保護者の前ではいい顔をして認めてもらいたい
みてわかる通り、他人を利用して自分を大きく見せることで自信を得ようとしています。
また、自信のなさを「誰かからの評価」で埋めようとして上司や保護者にいい顔をしているのです。
つまり、「性格の悪い人が多い職場=自分に自信がない人が多い」ってこと!
これは保育園だけでなく、どの職場にも当てはまります。
②女性社会ならではの人間関係
保育士に男性保育士が増えてきたものの、大半は女性保育士。
そのため、女性社会特有の人間関係が作られやすいです。
女性は群れて行動する傾向があり、職場の中だと仕事の愚痴でつながっていることが多いでしょう。
グループになると愚痴だけでなく陰口や噂話でも盛り上がります。
誰かが話のネタのターゲットになって、嫌な思いをすることに!
また、女性が多いと自分の素を出しやすく、嫉妬心・敵対心をむき出しにしやすい環境です。
その中で、嫉妬や怒りの矢が自分に向けられ、いじめにあう人もいるでしょう。
保育園内のいじめに悩んでいる方は、「【いじめの実態】保育士がいじめられる原因と解決策を公開」の記事を参考にしてみてください。いじめが起こる原因やいじめの対処法について解説しています。
③仕事が忙しくて心に余裕がない
保育士の仕事の忙しさにも、性格の悪い保育士を生み出す要因があります。
保育士は、子どもの保育以外にも書類作成や行事の準備、制作物・壁面作り、清掃・玩具の消毒など、やるべき仕事がたくさん。
しかも、子どもの命を預かるという重い責任を背負っているので、肉体的にも精神的にもかなり疲れる仕事です。
さらに、最近は保護者からの要望が増え、気疲れする場面も増えました。
人は忙しいと、心に余裕がなくなりどうしてもイライラしやすくなりがち。
そこでたまったストレスを、相手にぶつけてしまうというケースも少なくありません。
保育士の過酷な労働環境が、保育士から優しさや穏やかさを奪っているとしたら、残念です。
性格の悪い保育士がいたら?【対応策3選】
では、自分の職場に性格の悪い保育士が実際にいる場合、どのように対応すればいいでしょうか。
おすすめする対応策は、以下の3つです。
- 愚痴やうわさ話に参加しない
- 嫌なことははっきり断る
- 仕事とプライベートを分ける
①愚痴やうわさ話に参加しない
まずは、愚痴やうわさ話に参加しないようにしましょう。
たった1回参加しただけでも、「コソコソ話をする人」というレッテルを貼られる可能性もあるので要注意。
それぐらい、愚痴やうわさ話は人にマイナスな印象を与えます。
コソコソ話が始まったと思ったら、席を離れたり、まったく別の作業を始めたりして参加しない体制を取るようにしましょう。
そうすれば、変に話が振られることもありません。
②自分の意見をはっきり伝える
仕事を無理やり押し付ける保育士、自分勝手な行動が目立つ保育士に対しては、自分の意見をはっきりと相手に伝えるようにしましょう。
性格の悪い保育士は、「きっとこの人だったら何でも受け入れてくれるだろう」と思って、あなたに無理なお願いをしたり、自分勝手なことをしたりします。
伝え方の例を以下にまとめました。
【伝え方の例】
◎仕事を押し付けられそうになったら…
→「すみません。私も〇〇の仕事を抱えているので、できません。」
◎保育になかなか戻ってこない保育士がいたら…
→「〇〇の時間が忙しいので、〇〇までに戻ってきてもらえますか?」
→「わたしも抱えている仕事があります。わたしも次、抜けて作業する時間をもらえますか?」
など。
自分の意見をはっきり伝えることで、「この人には、自分のわがままが通用しない」と相手は認識するでしょう。
相手の思惑どおりにさせないように、勇気を持って自分の意見を伝えてみてください。
③仕事だけの関係と割り切る
気分屋の保育士や言葉づかいの悪い保育士に対しては、程よい距離を保ちましょう。
職場の人は「仕事だけの関係」と割り切ると、人間関係のストレスも緩和されますよ。
仕事の人間関係は、あっさりとしたもので大丈夫です。
苦手な人に、自分から近づいていく必要はありません。
なので、めんどくさいタイプの人とはうまく距離を取るようにしましょう。
とはいえ、子どものためには保育士間の人間関係は大事。
ギスギスした空気は子どもに不安を与え、連携が取れないほどの関係性だと保育に悪影響を及ぼします。
なので、子どものために意識的に信頼関係を作っていく努力は必要になります。
まとめ:性格の悪い保育士は一定数います。程よい距離を保ちましょう。
というわけで今回は、保育士の性格の悪さの実態と関わり方について解説しました。
冒頭でもお話しましたが、保育士全員の性格が悪いわけではありません。
優しくて、穏やかな保育士もたくさんいます。
しかし、悲しい現実ですが、気の強い人、ちょっと意地悪な人が職場で安定的なポジションを獲得しているケースも多いです。
そのような性格の悪い人たちに、職場を占領させないためにも、上手な関わり方・対応法をしっかりマスターするようにしましょう。
以下記事では、保育士の人間関係の悩みについて詳しく解説しています。職場の人間関係で悩んでいる人に向けての対処法も紹介しているので、気になる方はぜひ目を通してみてください。