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【保育士の残業事情】残業時間や残業代。サービス残業をなくす方法4選

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保育士さんの声

保育士は残業するのが当たり前なの?

保育士ならばこの話を1度は耳にするのではないでしょうか。

結論からいうと、働き方の改善が進み、昔と比べたら減ってきましたが、それでもまだまだ保育士の残業は多いのが現状。

「保育士は、残業地獄から抜け出せないの?」そんな心配をかかえる人もいるかもしれませんが、意識を少し変えれば残業時間を減らしていくことは可能です。

仕事の簡略化や分散を行うと、かなり仕事の負担は軽減するので、詳しい方法をこの記事で解説していきます!

元保育士|管理人あん

この記事を書く私は保育歴8年の元保育士。わたしも度重なる残業に、悩んだ経験があります。途中から、仕事の簡略化を意識するようになり残業を減らすことに成功しました!

というわけで今回は、保育士の残業事情や残業になる原因を解説していきながら、残業を減らす方法も紹介していきます。

この記事でわかること
  • 保育士の残業事情。平均残業時間や残業代について
  • 保育士の残業がなくならない原因6つ
  • 保育士の残業を減らす方法4つ

この記事をぜひ最後までお読みいただき、残業を少しでも減らしていく行動をおこしていきましょう。

目次

保育士の残業事情。平均残業時間・残業代を徹底解説

両手で頭を抱えて困っている保育士

では早速、保育士の残業事情をみていきたいと思います。

ここがポイント
  • 保育士の平均残業時間は1日12分
  • 保育士は残業代が支払われていない場合が多い

厚生労働省のデータだと保育士の平均残業時間は1日12分

厚生労働省の平成30年度賃金構造基本統計調査によると、保育士の残業時間は月間で4時間

月の出勤数を20日として、残業時間を日割り計算すると、1日の平均残業時間は12分になります。

このデータを見て、

保育士さんの声

こんなの絶対に嘘だ!

と思った方もいらっしゃるでしょう。

保育士が毎日2〜3時間残業するって話はよく聞くので、現場の保育士からこのような声があがるのは当たり前だと思います。

元保育士|管理人あん

保育歴8年の中で、残業の多さに耐えられず退職する保育士をわたしはこの目で何人も見てきました。

持ち帰り仕事が多い保育士は、体を休める暇がありません。

平成30年度東京都福祉保健局の調査で、保育士の退職理由の上位に「労働時間の長さ」があがっています。

このデータ結果からも、保育士の平均残業時間は「1日12分」では短すぎると予測できるでしょう。

残業代が出ない保育園の闇

残業に対して保育士が不満をもつ大きな理由は、残業代が支払われずタダ働きをしているから。

残業代の未払いはもちろん違法で、処罰の対象です。(労働基準法119条

しかし保育士は残業の申請がされにくく、残業として扱ってくれないパターンが非常に多いです。

その原因のひとつとして「子どもが帰った後の書類作りや制作物の準備は、労働時間ではない」という昔の考え方がいまも残っていることが挙げられます。

その背景には人件費がかかることを懸念して、保育士の残業を黙認している上司の無責任さもあるでしょう。

元保育士|管理人あん

書類や作り物だって大事な仕事なのに、残業として扱ってくれないこの状況。本当におかしいですよね。

残業代が出ないもうひとつの原因として「みなし残業代以外の残業代が払われない」ということがあげられます。

みなし残業代は「固定残業代」とも呼ばれ、契約で定められた金額が毎月給料に振り込まれる仕組み。

例えばわたしが勤めた保育園の契約書には、

「固定残業手当が 21,000円 (11.2時間相当の時間外勤務手当を含む)」

という内容が記載されていました。

この場合、その月の残業が11.2時間を越えたら、雇用主はその分の残業代を労働者に支払う義務が発生します。

しかし残業時間の管理を怠り、追加の残業代を支払わない雇用主は少なくありません。

元保育士|管理人あん

残業を正式に扱う保育園は実際多いでしょう。残業代がきちんと支払われれば、給料の低さに悩む保育士はかなり減ると思います。

保育士の残業がなくならない6つの原因

泣いている保育士

ここでは保育士の残業が減らない原因を6つ解説します。

残業が減らない原因はこの6つ
  1. 保育士ひとり当たりの仕事量が多い
  2. 保育士の数が足りない
  3. 行事の準備が大変
  4. 会議や研修が遅い時間から始まる
  5. 残業するのが当たり前な雰囲気
  6. 勤務前の早出勤は見過ごされやすい

順番にわかりやすく解説していきます。

原因① 仕事量が多い上に、作業時間がない

保育士の仕事は子どもの保育だけではありません。

毎日の書類作成や掃除、毎月のおたより、定期的なスパンでやってくる行事、子ども数分の活動準備や仕上げなど、保育士は常に複数の仕事を抱えながら、一息つく間もなく働いている状態です。

”8時間労働では終わらない業務量”といっても過言ではないでしょう。

また日中は子どもの保育が優先のため、個人の仕事を行う時間をなかなかうまく作れません。

そうなると、子どもが帰った後から個人の仕事を始めることになるため、残業になるケースが増えていきます。

原因②保育士の数が足りない

保育士の数が足りていない保育園は、仕事が忙しく残業を招きやすいです。

日本は保育士不足の問題を抱えていて、最低限の保育士数で運営している保育園は少なくありません。

保育園は国が定めた基準以上の保育士を雇わなくてはいけませんが、退職や休暇に入る保育士が出て、その後すぐに埋め合わせができないといった理由から、保育士の数が足りないまま開園している園もあります。

これは違法な行為ですが、うまく言い訳をして運営しているのでしょう。

このような厳しい環境が、保育士ひとりあたりの仕事量を増やし、残業をせざるを得ない状況を作っています。

原因③ 行事の準備が大変

行事が近づくと、残業をする保育士の姿が目立ちます。

行事前は、行事計画書の作成、子どもたちの衣装・会場の装飾作り、職員とこまめに情報共有・リハーサルなど、保育士の仕事は一気に増加

書類作成や制作物の仕上げなどの通常業務も重なって、保育士の忙しさがピークに達することもあるでしょう。

そのため行事前は、保育士の残業率が高くなります。

原因④ 会議や研修が遅い時間から始まる

子ども達が帰った後の遅い時間から会議や研修を行う保育園もあります。その時間帯であれば、ほとんどの職員が集まれて、効率がいいからでしょう。

会議のやり方は保育園によってさまざま。

だらだらと進行し、残業がどんどん伸びていくパターンもあると思います。

た研修は、「勉強だから」という理由ではじめから勤務扱いされないことも。

元保育士|管理人あん

その時間帯は、すでにカラダが疲れきってる。
勤務時間内に会議や研修ができるように体制を組んでほしいですね。

原因⑤ 残業するのが当たり前な雰囲気

「残業するのが当たり前」という雰囲気がある園は、残業が慢性化しやすいです。

従来の考え方を押し付けられ、先輩の評価を気にして残業をしてしまう保育士は多いでしょう。

保育園は女性が多い職場で、女性特有の複雑な人間関係が存在します。

「先輩より先に帰ってはいけない」という空気をなんとなく感じて、自分の仕事が終わっていたとしても、職場に残る保育士も少なくありません。

ひどい場合だと先に帰ることに対して嫌味を言われることもあり、帰りたくても非常に帰りづらい状況ができあがっている職場もあります。

元保育士|管理人あん

残業なんて気にせず、子どものために頑張る人間が”良い保育士”だと思う人もいます。

しかしそこで疲れて、保育に影響してしまったら元も子もありません。
仕事のON・OFFは大事です。

原因⑥ 勤務前の早出勤は見過ごされやすい

出勤時間よりも早く職場に来て、仕事をする保育士をよく見かけますが、それも残業の一種です。

朝に行う仕事も業務に徹しているといえるため、もちろん残業の対象です。

朝は職員や子どもが少なく、上司もまだ出社していません。そのためその時間帯は、手取り早く仕事を片付けられるゴールデンタイム。

1日の中で1番集中できる時間帯といっても過言ではないでしょう。

しかし多くの保育士が、「出勤前の自主的な仕事」として捉え、残業の申告をせずに早出勤をしていると思います。

元保育士|管理人あん

朝だと、気持ち的に余裕をもって仕事ができますよね。
でもどんな時間帯でも、所定の労働時間を超えたら残業です。

保育士の残業を減らすためにできることは?おすすめの方法4選

手でガッツポーズを作り笑顔を見せる保育士

ここでは残業を減らす方法を4つ紹介します。

残業を減らす方法はこの4つ
  1. タスクを書き出し、期限に余裕をもって取り組む
  2. 仕事の簡略化を目指して仕事の負担を減らす
  3. ひとりで仕事を抱え込まないようにする
  4. 残業することになったら○時までと時間を決める

明日からすぐ取り組める方法もあるので、ぜひ参考にしてください。

方法① タスクを書き出し、期限に余裕をもって取り組む

自分の仕事をスケジュール帳などに書き出し、計画的に仕事を進めていくようにしましょう。

自分の仕事を可視化し、見通しをもって仕事をこなしていくことで残業を減らすことができるかもしれません。

保育士はかかえる仕事量がとても多いです。

「〇日までに〇〇を提出する」「〇〇までに他の職員に情報を共有しておく」「〇〇までにこの作業まで済ませておく」仕事上、このような細かい締め切りが多く、気づいたら締め切りが迫りあたふたしてるなんとことはよくあるでしょう。

これを頭の中だけで整理することは難しいですし、ふと記憶から外れてしまうなんてこともあると思います。

こんな時に、タスクを書き出していくと、優先順位をつけて計画的に仕事をこなしていきやすいですよ。

ここでもうひとつおすすめの作業があります。

それは指定された期限よりも、早めに仕事の締め切りを設定すること

仕事はスムーズに進まないことが多いため、早め早めに取り組むことで、期限間際に追い込まれる状況を軽減させることができます。

残業をしないための仕事管理を日頃から意識していきましょう。

方法② 仕事の簡略化を目指して仕事の負担を減らす

書類やおたよりを作成に時間がかかる人は、テンプレート文や参考書を活用してして仕事の簡略化を図ることが大切です。

保育士さんの声

文章は自分の頭で考えないとダメなのでは?

と思う人も中にはいるでしょう。でも心配はいりません。

保育士は文章のプロではないので、悩んだら文章のネタを他から集めてもいいのです。

「言いたいことは頭でイメージできているのに、文章がうまく作れずに悩んでいたら、1時間、2時間と時間が経過した」という経験ははありませんか?

こんな時はぱっと参考書を確認して、悩む時間を削減していきましょう。

元保育士|管理人あん

機械的な文章になってしまうため、丸写しはもちろん良くありません。

自分が伝えたいことを1番の軸にして、言い回し方法や言葉の表現を参考書から拝借するつもりで見てみるといいでしょう。

きっと自然と文章力もUPしていきますよ。

仕事の簡略化には、作り物をできるだけ減らす意識ももつことも大切。

壁面の装飾や行事の小道具などは、「使いまわせるものはないか」「簡単に作れる方法はないか」と意識することで、作業にかかる時間を削減できます。

作り物は手間と愛情ををかけて1から作るもの」と先輩に教えられた人もいるかもしれませんが、体にムチを打ち残業をしてまで作るという考えであれば手放しましょう。

その考えが保育士の残業を慢性化させているきっかけのひとつにもなっています。

方法③ ひとりで仕事を抱え込まず、協力して仕事を終わらせる

もし抱えている仕事が勤務時間内で終わらないのであれば、他の保育士に助けを求めてみましょう。

担当行事やクラスによって仕事が忙しい時期は人それぞれです。手が空いている保育士やパート職員に声をかけたら、手伝ってくれるかもしれません。

元保育士|管理人あん

みんなで協力しあって、助け合って仕事をこなしていけるような職場が理想的ですね。

また、担当の行事を進めていく際はひとりで仕事を抱え込まず、周りに仕事を振っていきましょう。

行事担当者は司令塔のような働きをすることがベストです。

決めておいてほしいこと、作っておいてほしいことなどを投げかけ、それを取りまとめるのが行事担当者の仕事。

「担当だから、全部自分でやらなきゃ!」と言って頑張ってしまう人もいますが、それだと個人に負担がかかりすぎてしまいます。

自分から発信していくことは勇気のいることですが、仕事を円滑に進めていくためには必要なことなので、覚えておきましょう。

方法④ 残業することになったら○時までと時間を決める

残業をどうしてもしなくてはいけない時は、「30分だけ」「1時間だけ」と時間を決めて作業するようにしましょう。

残業中は、自分のペースで作業できるため、どうしてもだらだらと作業しがちです。

保育士と私語がはずみ、ついつい仕事の手が止まってしまうこともあるでしょう。

そのような残業の仕方が身についてしまうと、残業がより日常化してしまう可能性もあるので、メリハリをつけて作業することが大切です。

残業が少ない保育園に転職する

「残業を減らす努力をしてみたけど、なかなか残業が解消されない・・。」そのような人は残業が少ない保育園への転職も視野に入れましょう。

離職者を減らすために、保育士が働きやすい環境を整えている保育園が少しずつ増えてきています。

そのため求人閲覧や見学の際に、「残業の有無」をしっかりチェックしましょう。

保育士さんの声

残業が少ない保育園かどうかは、どんなところをチェックすればいいの?

と考える人もいると思うので、最後にチェックポイントを紹介します。

チェックポイント6つ
  • 保育士の数に余裕がある
  • ICTシステムが導入され、書類やおたより作成などの事務作業が効率化されている
  • 行事が比較的少ない
  • 人間関係が良好で、自分の意見を言いやすい環境である
  • 休憩がしっかりと確保されている
  • 福利厚生が充実していて、働く人を大切にしている

上記は労働環境の良い点をまとめたものですが、労働環境が整っている園または整える努力を行なっている園は、残業が少ない傾向があります。

ポイントが当てはまる園ほど残業が少ない可能性が高いので、求人閲覧や面接の際にぜひチェックしてみてください。

まとめ:保育士のサービス残業を減らすには個人の意識が大切。でも限界はあります。

というわけで今回は、保育士の残業をテーマにお話しました。

残業を急に0にするのは難しいと思いますが、残業を減らす行動をとっていくことで、少しずつ残業時間をマイナスにしていくことはできます。

まずは自分にできることから始めていきましょう。

とはいえ、個人の力にも限界はあります。

残業が当たり前の雰囲気や保育士不足の問題があれば、自分ひとりでは解決できないですからね。自分にできることをした上で、残業がなくならないのであれば、転職を検討していきましょう。

元保育士|管理人あん

「残業ほぼ0」の保育園は案外、あります。

わたしも務めた経験があり、超ブラック園からの転職だったので最高でした!

下の記事は、「保育士を辞めたい理由と解説策」についてまとめた記事です。

残業以外にも仕事で悩んでいることがあればぜひ参考にしてみてください。

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